水曜日, 5月 06, 2009

工期の遅れとペンキ塗りのお手伝い【現場レポート】


夫には邪魔になるからと煙たがられていましたが、息子が目を潤ませて「ぼく、お手伝いするっ!ぜったいがんばるからっ!」・・・その必死の訴えに負け、のこのこと現場に顔を出しました。がんばってくださっている建築事務所のスタッフさんの邪魔にならずに、少しでも作業のお手伝いが出来ればと、仕上がりがあまり気にならないはずの子ども部屋を担当させていただくことに。

ローラーで塗装する前に、コーナーを刷毛で塗ります。息子はお手製のエプロンをつけて、ぼろぼろに破けてゴミ箱行き寸前のジーンズに着替えて準備万全。ほんの数時間ですが、息子は大満足の様子でした。

さて、話は変わって遅れている工期について・・・。我が家の場合、ここまでで約10日間の遅れが出ているのですが、一般的にはどうなんだろうと思い、少し調べてみました。

日経ホームビルダーの調査(2007)によると、過去1年以内にリフォーム工事を実施した回答者のうち約2割が工期後れによるトラブルを経験しているといいます。

我が家の場合、賃貸契約の更新をせずに退去したかったので、工期の遅れは致命的でした。子どもの長期休暇にあわせて引っ越すことで、落ち着いた気持ちで学校に行けるようにと思っていたのですが、それも実現不可に・・・。結局先方から「遅れた分の賃料(約10日分)を負担する」と提案していただいたのですが、実のところ損害は賃料のみにとどまる訳ではありません。二重に支払っている光熱費や通信費、子どもの精神的な負担も少なくありません。スケジュールが狂ったことで、家族からの援軍はなしに(泣)、夫婦二人での梱包・荷解きとなります。肉体的な負担も一気に増えてしまいました。

同じく日経ホームビルダーの調査では、施工主に比べ、プロの方が工期の遅れに寛容であることが明らかになっており1)、両者の意識に差があることがわかります。その辺はGW中に壁や床の塗装が終わるはずだった我が家の進行具合を見ていると、かなりうなずけます。確実にこちらのほうがあせっています(失礼)。


プロの方には工期が遅れる事による様々な影響を考慮していただきたいのですが、依頼する側としては、そういった諸事情を常々、繰り返し!(ここが重要です)きちんとお伝えして置くことが求められると思います。それでも遅れることになってしまった場合のために、必ず契約書には工期の期限と遅れた場合の措置を必ず明記していただくことをオススメします。これは、工期の遅れに関するQ&A(下参考サイト)でも必ず回答に挙げられていました。

1)施工者の都合で工期が遅れても許せる日数をユーザーに聞いたところ、「1日の遅れも許さない」が9.7%、「1〜3日」が33.9%だった。プロの回答は「4〜7日」が最も多く39.0%」(日経ホームビルダー:2007)

【参考サイト】
■DZnet Japan リファレンス:「リフォーム工期の遅れ(長文です)」
■住宅建築の質問集:「Q_012工期の遅れと費用負担 」
■msn相談箱:「工期遅れ」