金曜日, 4月 24, 2009

ほとんど出来上がり?!【現場レポート】




またまた待ちきれずマンションへ。
工事の進みが早いので、1日1日の変化が大きく驚きます。壁、床、天井がバスルームを除いてほぼ完成していました。来週からは設備の設置が始まる予定です。そのため、あちこちに所狭しとひしめきあう箱、箱、箱。その中にはどんなに予算が厳しくてもあきらめなかった、優先順位が最も高い食器洗浄機も。希望通りスクエアの洗面シンクや、給湯器、バスタブなどなど。早く取り付けてもらった姿を見たいものです。
写真上はキッチンエリア。明かり取りのガラスを取り付ける場所には四角い空間が準備され、あとはキッチン(白い点線部に設置予定)を待つのみ。



写真上右は子ども部屋、下左は玄関の廊下からリビングに入るところ。下右はウォークインクロゼットです。
空間の広さや天井の高さ等、イメージ通りで安心しています。

木曜日, 4月 23, 2009

引っ越し業者を選ぶ


リノベーションの施工業者を選ぶとき、時間がないからと相見積もりを依頼しなかった私・・・・。その後悔と失敗を活かすべく、面倒くさいなあと思っていた引っ越し業者の相見積もりを決行する事にしました!

とは言っても仲介業者から紹介を受けた提携業者Aと大手S社(隠す必要ないですね(笑))。

3LDK家族3人の場合、各社の見積もりは以下の通りでした。

【A社】約17万5000円(値引き提携分10%)
○梱包に2名×6時間をサービス、資材有料
○作業人員6名、家具の解体・組み立ては有料

【S社】約11万円(値引き1万5000円)
○梱包なし、依頼する場合は一日2万円/人、資材無料
○作業人員4名、家具の解体・組み立て無料、お米プレゼント

A社は40代ベテラン、S社は新卒?フレッシュマンが担当。ベテランさんは家具のチェックが早くスムーズなのですが、さすがにそつなく、値引きの交渉もさらっとサービスをつける代わりに値引きなしの方向に。フレッシュマンはたどたどしく自社のサービスをプレゼン。意外にもベテランさんは忘れていた見えない部分の荷物(ベランダや外においてある自転車)にも気を回してくれました。

A社は梱包サービス抜きで値引きをお願いしてもNOだったのですが、S社は値引き前の価格が既にかなり安かったので、「梱包不要だけどもう少しお安くしてくれたら決める」と強引にお願いしました。このくらいは一般的に値引いているのかもしれませんが、業界唯一ISOを取得している安心感とフレッシュマンのがんばりに負け、夫にも確認せずS社と契約。

6万円分、梱包作業がんばらなければ!

振り返れば5年間で3回目の引っ越し。その経験から重要だと感じたこと、それは・・・・

① 自分たちが必要な条件を明確にし、業者の特徴について把握しておくこと。
② そのうえで絞り込んだ数社に見積もりを依頼する

の2点です。

過去何度かサイトを通して一括見積もりもお願いしましたが、結局はこちらから各社に連絡し、改めて見積もりをお願いしないとはっきりとした値段はわかりません。口コミサイト等を利用してあらかじめ数社に絞って見積もりを依頼するほうが良いと感じました。それに付帯サービスや作業人員等の条件によっても価格が大きく左右されます。そのため、自分たちが必要な条件にあう引っ越し業者を知る意味でも、口コミや各業者サイトを通してそれぞれの特徴について把握しておくと良いのではないでしょうか。

今回参考にしたのは以下のサイトです。
■マンションコミュニティー:「引越(おまかせ・らくらく)っていくら位なんでしょうか?」・・・具体的に間取りと引っ越し費用を知る事が出来ます。だいたいの相場がわかるのではないでしょうか?
■引っ越し費用ナビ・・・大手引っ越し業者に見積もりを依頼した感想が・・・・。

写真は一番最初の荷造り、息子の(正しくはパパのおゆずり)テディベアたち。もう一緒に寝なくても平気になったので、真っ先にしまいました(ママはちょっと寂しいですけどね)。

水曜日, 4月 22, 2009

物件選びと行政サービス


public services by thinkpublic with CC License Attribution

話がだいぶ戻ってしまいますが、この辺で物件選びの際の比較材料について振り返ってみたいと思います。

物件選びにおいて、意外にも大きな影響があったもの、それは「行政サービス」です。
我が家では、結果的にたまたま行政サービスの質がより高い区への移動になりましたが、もしこれが逆だったら・・・と思うと冷や汗ものです。

我が家の例をあげると、現居住地での育児に関わる助成は一年に一度もらえるお買い物チケットの5000円のみ(泣)。それが新居住地では、なんと18歳まで「次世代育成」のための助成金などが合計で月額約1万円いただける事がわかりました!その額、実に年間132000円にも上ります。支払う税金は同じでも、区によってこんなにサポートが違うのですね。

住宅を購入するなら、ぜひ行政サービスを比較して、できるだけお得なところに決めてください!

ちなみに、平成20年度の行政サービス度調査(日経新聞)の結果は以下の通りです。行政の改革度合いを評価した行政革新度を見ると、現在の行政サービス度にかかわらず、将来性のある地域が把握できるのではないでしょうか。

図.行政サービス及び革新度(出典:日経新聞社「平成20年度行政サービス度調査」)

■行政サービスの比較に便利なサイト
【生活ガイド.com】行政サービスランキング・・・項目ごとにランキングを確認できます。
【生活ガイド.com】行政サービス比較検索・・・二つの地域を比較できます!

火曜日, 4月 21, 2009

誰も教えてくれないリノベーションの注意点


photo by internationalsurfaces with CC License Attribution

リノベーションが着々と進んでいます。
現状はというと、予算は大幅にオーバーし、工事に遅れがでていて引っ越しの日程も10日ほどのびてしまいました。全く予想していなかった展開・・・・。そこでこれまでの行程を振り返り、「知っていれば良かった」と感じたことについてまとめてみたいと思います。

図.現在までの各項目満足度

図は今の段階で感じている各項目への満足度を星の数で表したもので、★5つが最高です(☆は★の半分です)。各箇所についてそれぞれ考えてみると、予算と断熱以外は総じて満足度が高いことに気がつきました。総合してみると★3つ半です。これが工事が終わったときどう変わるのか怖いような楽しみなような・・・。

さて、まず注意点その1、必ず複数の業者に見積もりを依頼する!
他のリフォームやリノベーションの事例をみても、相場から計算しても一般的な価格ではあるのですが、その割に床材に予算を割けない事に納得できていません。壁も床も自主施工する事を考えると、それってどうなの????と不信感が頭をもたげてきます。けれども素人には何にどのくらいお金がかかるのかわからないので、しょうがないですね。やはりリノベーションでも複数の業者に「相見積もり」を依頼し比較しておく事が重要であるとひしひしと感じています。(しょうがないとは言っていられないので、どうにかしなければ・・・)

その2、リノベーションは余裕を持ったスケジュールで!
マンションの更新があるため、工事を急いでいたのですが、急ぐ事によって更新料くらいの損は出ているような気がしてなりません。ゆっくり業者を選定し、ゆっくり見積もりを検討すること。実はその余裕が最も重要なのかもしれません。

その3、変更が生じる事を念頭に置いた見積もりをお願いする!
リノベーションでは解体後に変更が生じることは繰り返し記事に書いてきました。でも、最初から知っていたら二通り三通りのプランを念頭に置いて対応できたのではと思います。「例えば、プラン1では○万円だけれど、もしAorBの工事が発生したら+○万円になってしまう」など、具体的にイメージできていたら予算オーバーに対する不安も感じなくてすんだのではないかと思います。


リノベーションを成功させるために、重要なこと。それは誰も教えてくれない注意点でもあります。我が家の経験をこれからリノベーションをお考えの方に少しでも役に立てていただけたら幸いです。

(写真上は、床をモルタルで仕上げたバスルーム。我が家のバスルームもこんな感じに仕上がるはず?)

日曜日, 4月 19, 2009

急ピッチで進んでいます!【現場レポート】

(リビングからキッチン側を見たところ)

残念ながら工事が予定より遅れているようです。
床、天井の総張り替えをしなければならなくなった事が最も大きな痛手。でも、しょうがない。業者さん達にがんばっていただき、なるべく早く引っ越しできるようにしていただくしかありません。


(子ども部屋)

そういう訳で、急ピッチで進む工事。先日の現場レポートから3日で天井が半分貼られ、子ども部屋の壁もほぼ出来上がり、床も水回りを残すばかりです。それにバスタブはもう現場に届けられていました。
思ったよりリビングの天井も高く感じます。窓がないので光をとりいれるために欄間を設けた子ども部屋も、思ったよりは日当りが良いような気がしてひとまず安心。でも、ここまできてもやはりリノベーションでは、工事を進めていく過程で変更を余儀なくされる事が多いなあ、という印象を受けています。

(おまけ:窓の外にいたはと)

金曜日, 4月 17, 2009

プラレールと子どもの思いで



リノベーションとは全く関係ないことですが・・・。

先日「子どもの動線と収納を考える」という記事で少し触れたプラレール。ホームセンターでぴったりのボックスを見つけたので収納しなおしました。勢いに乗ってしまったので、引っ越しの準備もかねて、子どもの思い出の品を少し整理しました。



購入したボックス(調べたらこちらのショップで購入できるようです)は、2段に分かれていて、上の段は薄いトレーで可動式の仕切りがついています。スタックできるし蓋付きなのでホコリの心配もいりません。本当は3個買いたかったのですが、重くて無理でした。残念・・・。

よくみると、変色したり傷がついていたりしていて年季が入ってます。「よくあそんでたもんなあ・・・」、なつかしくなってついつい脱線。そこで整理が終わっていない去年の教科書やらノート、プリント、工作なんかを引っ張りだす事になりました。

息子に任せていた結果、思いでの品々はぐちゃぐちゃになっていました。



どう考えてもいらないものは処分し、バラバラだったプリント類も全部科目ごとに振り分け、古いファイルを引っ張りだしてはさみました。



はあ〜、スッキリ。
これを学校関係のボックスにしまえばOK。なぜこのくらい去年のうちにやっておかなかったのか疑問です。

木曜日, 4月 16, 2009

壁ができてきました!【現場レポート】



(リビングから子ども部屋を見た様子)

工事の進み具合が気になり、待ちきれず大工さんがお仕事を終えるころマンションへ見学に。電気のスイッチが見当たらず、薄暗い写真ですが、壁の枠組みが出来てきていました。中に入ってみると、部屋の大きさが感じられてうきうきしてきます。

(リビングからキッチン側を見た様子)

バスルームが思ったより狭いような気がしましたが、夫と顔を見合わせ「バスルームに住む訳じゃないしね」。図面を見るだけでは感じられないこの感覚。でも、バスルームはガラスのドアや仕切りを設置する予定なので、思ったより開放感があるかもしれません。

きちんと施行前に実際のサイズを確認しておくんだった、と後悔の気持ちがない訳ではありませんが、時既に遅し。部屋のサイズは測って確かめてみたものの、トイレやバスルームは怠けていました。


そんなこんなの我が家のリノベーションですが、どう仕上がっていくのか、ますます楽しみになってきす。

水曜日, 4月 15, 2009

子どもの動線と収納を考える



Lab Window again by Carbonfish with CC License Attribution

マンションの購入が決まり、リノベーションに取りかかってからというもの、少しばたばたしすぎて、子どもの生活環境が乱れてしまっているような気がしています・・・。
今の息子は、親が忙しくて落ち着かないからか、いつもばたばたしています。時間がうまく使えないので、お片づけも満足に出来ず、洋服は脱ぎっぱなし、筆箱の中は鉛筆の削りカスが散乱、まんがも読みっぱなしで、カバーがとれているものも見当たります。

はあ・・・、これが8歳の子どもなのでしょうか。ため息がでます。

入居後はなるべく早く生活環境を整えてあげたい・・・・新生活が目前に迫ってきた今、改めて子どもの生活環境について考える必要があると感じています。そこで今回は、新居での息子の生活動線をふまえ、生活環境を改善するための収納について考えたいと思います。


図.子ども部屋の間取り

子ども部屋の間取りはこのような感じです。部屋の真ん中にドアがあり、左手にはロフトベッド、正面には実験作業用のデスク(こちらの記事で紹介しています)を設置予定です。
学校から帰宅して息子が最初にするのは、おやつを食べること。その後、少し休憩してから宿題に取りかかります・・・が、いったん自分の部屋に入るとなかなか出てこなくなるので、そのままキッチンで宿題に取りかかれるようにしたいと思います。そのため、学校の道具をキッチン脇に置けるようにスペースを準備予定。宿題が終わったら自由時間、後は夕ご飯まで思いっきり楽しく過ごしてほしいです。

そのためには、子ども部屋は思いっきりくつろげるように、そしてなるべく長く自由な時間を取れるよう、お片付けに時間がかからないようにしてあげたいと思います。

そして、息子の遊び方と動線をふまえた収納プランがこちら。

①ロフトベッドの足下に漫画を収納
本を読むのはソファーかベッドで寝転んで、が多いので、ロフトベッドの足下にあるスペースにはまんがのコレクションをずらーっと並べて収納しようと思います。

②机上の壁にオープン棚をつける
実験道具やこまごまとした文房具をすべてボックスにいれて収納しラベルで分類。利用する場所(机)の目の前なので出し易くしまい易いはず。
これは、先日某科学博物館の実験エリアをみて思いついたもの。オープンシェルフにプラスチックボックスが並び、その中には実験用具が種類別に入れられていました。プラスチックケースにはラベルが大きく張ってあり、初めて見た人にも中に何が入っているのか一目瞭然です。

③おもちゃ収納の改善
ボックスにはレゴ、KAPLA、ミニカーが入っています。プラレールのボックスも2箱ありますが、こちらは卒業。蓋付きの衣装ケースにでも入れて、しまってしまおうと思います。これらのおもちゃボックスにはキャスターをつけ、あちこちに散らばったパーツを片付けやすくしたいと思います。

オープン収納で(例:写真下)、どこに何があるのか、どこに戻せば良いのかわかりやすいほうが、息子にはよいかなあ、と彼の性格を分析しつつ感じています。
The practical corner by O!Rachew! with CC License Attribution

レゴの収納には頭を悩ませている親御さんも多いのではないでしょうか?
細かいパーツを探し出すのに箱をひっくり返すこともあるので、部屋いっぱいに散らばったパーツを片付けるときは一苦労。レジャーシートのようなものを敷いてからレゴで遊ぶようにしても良いかな、などいろいろと模索中です。

関連記事:各部屋のイメージ①【子ども部屋】

月曜日, 4月 13, 2009

引っ越し準備


modern living room by jmcminn with CC License Attribution

月末に引っ越しを予定している我が家。リノベーションの進み具合も心配ですが、引っ越しの準備も心配になってきました。
そこで、一気に今出来る事を住ませてしまう事に。忘れている項目がないか確認できるように「引っ越し準備リスト」を作成しました。
電気、ガス、水道、電話・・・すべてネットで手続きが出来るようです。手元に各機関のお客様番号を準備して、必要情報を打ち込めば手続き完了です。郵便局への転居届けもネットでできるようですが、クレジットカード番号を入力しなければならず、躊躇。はがきで手続きする事にしました。

引っ越し業者は相見積もりが常識と言われていますが、我が家は不動産仲介をしてくれたM社のサービスを利用する事にしました。相場価格をかなり下回っているのと、平日だと荷造りと荷解きの無料サービスがつくのが決め手でした。

不要品の処分は・・・まだまだこれからですが、この際いらないものを思いっきり捨てて、新しい環境で気持ち新たに生活を始めたいと思います。

メモ程度ですが、引っ越し準備のお役に立てればうれしいです。


【引っ越し準備リスト】

√ 転居前
 電気
 ガス            
 水道 
 郵便局 
 電話
 プロバイダー
 ケーブルテレビ
 引っ越し業者選定・依頼
 不要品の処分
 転出・転入手続き
 引っ越し日程の連絡(不動産会社、管理組合)

√ 転居後
 各種住所変更
 引っ越しの挨拶
※リンクは東京エリアの機関です


イメージ上は、我が家のプラン同様、キッチンとリビングに段差が設けてあるケース。天井の間接照明、我が家もキッチン部分に導入予定です。こんな雰囲気になると良いなあ・・・・。

木工事進んでいます!【現場レポート】




木工事が着々と進んでいるようです。
工期が短いので、いろいろと工夫して進めてくださっている様子が伝わってきます。



もう壁にはエアコンの配線、床には照明用の隙間が準備されています。
子ども部屋には、壁を設置する位置に印がついていて、実際の大きさを感じる事が出来ました。
もうこうなると、待ちきれません!
引っ越しの準備はさておき、インテリアについてあれこれ妄想してしまう今日この頃です。

金曜日, 4月 10, 2009

必見、コストダウンのわざ!?



「予算オーバー」(関連記事はこちら)でコストダウンのためのアイデアを絞り出す毎日。
引っ越しまで3週間ほどなので、急ピッチで進む工事を妨げないよう、コストダウンする箇所を早めに決定しなければなりません。

今回は、知恵を振り絞り!?もっとコストダウンにつながる箇所がないか考えつつ、我が家のプランで大きなコストダウンになったものについてまとめます。

見積もりが「予算オーバー」になってしまった方、必見です。

仕上げの自主施行・・・壁、床の塗装をDIYで。
造作家具を減らす・・・子ども部屋、寝室は既存の家具を再利用。
            (例:写真上)
         ・・・子ども部屋、寝室のエアコンは隠さない。
         ・・・洗面台の下はオープンで。

床材・・・・・・無垢の木材からベニア仕上げへ。
                 (後からじっくり選ぶ)

キッチン・・・・造作してもらう。天然石→人工大理石。
     ・・・・換気扇は普通のものを造作で隠す。
設備・・・・・・ネットでモデルルーム落ちの商品を仕入れる。
   ・・・・・・エアコン業務用1台→家庭用2台+造作で隠す。
バスルーム・・・家族一緒に入る事が多く不要。
      ・・・タイル→防水加工の塗装+モルタル仕上げ
        (写真下:仕上げサンプル)に。
      ・・・ドラム式洗濯乾燥機があるので、浴室乾燥機不要


このような造作家具と設備の見直しなどで約60万円マイナスにする事が出来そうです。そのかわり、ライトニングは当初のプラン通り、間接照明を効果的に配置していただき、雰囲気で低価格の床材をカバーしようと目論んでいます。

また、造作家具については、意外なところが高価格になるので細かく確認する必要があります。

例えば
×棚板の数を減らす(ー数千円)
◎エアコンを隠す造作(ー数万円)
◎引き出しを棚にする(ー数万円)
◎洗面所のシンクをオープン(ー5〜10万円)


でも、あれもこれもとばっさりカットしていくだけでは、何のために住まいを造るのかわからなくなってしまいます。どんどん設備や造作家具をカットしていった結果、私も夫も「・・・?」。建築士さんのアドバイスを受けつつ、仕上がりのイメージを壊さないように配慮しなければならない事を学びました。

木曜日, 4月 09, 2009

解体後に生じる問題とその解決策


3=2+1 house by Francesco Moncada from design magazine Dezeen.

解体作業が進むにつれ、見積もりの額がじわじわと上昇してきています。
というのも、中古マンション+リノベーションの場合、解体してみないと不明な点も多いため。フルリノベーションを予定していた我が家も、ご多分に漏れず、「予算オーバー」になってしまったということは既にお伝えした通りです。ちなみに、リフォーム経験者の65%が「リフォーム工事中にプラン変更があった」といいます注)。これも、「予算オーバー」が大きな原因になっているのではないでしょうか。


今回は、我が家のケースを元に、解体後に想定される問題について考えてみます。

まず、現時点で判明している問題点は以下の通りです。

【問題点】
駐車場・・・・都心で立体駐車場がほとんど、大工さんたちのトラック等を駐車できる平地の駐車場自体が少なく、高い。
床、天井・・・解体してみて初めて状態を確認できるため、予想するのが難しい。
配管、配線・・・変更できないような作りになっている事もあり、それにあわせて施行する必要が。
日照条件・・・梁や天井の状態によって、光の取り入れ方、照明器具などのプランに変更が。
わがまま・・・プランに具体性が出てくるにつれ、あれもこれもと贅沢心がでてくる。

いかがでしょうか・・・。こうして振り返ってみると、案外重要な点も変更を余儀なくされるものです(⑤を除き・・)。
床や天井については、天井高が変わってしまったり、逆に床に段差を作らなければならなくなったり。また明かり取りのための欄間をつける予定だった場所に排気口があったためつけられなくなったり、設計自体を変更しなければならない箇所も少なくありません。

問題が判明する度に、それをカバーするアイデアを提案していただく事になります。
その解決策が以下の通りです。

【解決策】
①大工さんになるべく電車通勤していただき、駐車台数を減らす
②仕上げを出来る限り自主施工(天井むき出しでOK→張り直しの分に予算を廻す)。
③配管のためキッチン/リビング間、玄関/リビング間に段差が生じるので、空間の仕切りの役割を果たすよう工夫する。
(玄関からリビングに入ると天井が高くなり、床が低くなるので広がりを感じる)
③、④ガスコンロ周辺をガラスの壁にする(排気口が中途半端な位置にあり、欄間がつけられない→光を欄間以外の方法で取り入れる)
⑤どうしてもあきらめられないものは予算に上乗せ(汗)。

さて、②の自主施工についてですが、どんどんそのエリアが広がってきているような気がします。幸い、夫はDIYが好きで出来る限り自分でやりたいと意気込んでいます。最初から壁ぐらいは自分たちで塗ろうとは思っていましたが、どんどん増えるDIYリストに不安が募ってきました。

写真はコストダウンのために提案があったベニヤの床。「ベニヤ」って安っぽいイメージでしたが、こんなにすてきに仕上がるならありかもしれないですね。そのあたりコストダウンについての記事で詳しくまとめたいと思いますので、お楽しみに。

注)Good (グッド) リフォーム [雑誌]

水曜日, 4月 08, 2009

省エネリフォームと固定資産税の減額!


tax day, by ashley rose with CC License Attribution

さて、先日おんぼろマンションには税の優遇が少ないと嘆いていましたが、なにかおんぼろマンションでも得られる助成や優遇政策はないかといろいろ調べるうちに1つだけ朗報が。
それは、省エネリフォームで固定資産税が軽減されるというものです。

国土交通省のホームページをみると、

「平成20年4月1日から平成22年3月31日までの間に、平成20年1月1日に存する住宅(賃貸住宅を除く。)について30万円以上の省エネ改修工事を行った場合、当該家屋に係る翌年度分の固定資産税額(120㎡分までを限度)を1/3減額する」
と明記されています。


省エネ改修工事の内容は、「窓の改修工事、又はと合わせて行う床の断熱工事、天井の断熱工事、壁の断熱工事で、
改修部位がいずれも現行の省エネ基準に新たに適合することになるもの」だそうです。
我が家のケースでも、サッシの交換は管理組合の規約で制限されているので、ペアガラスを既存のサッシにとりつけて断熱性を高めたいと考えていたところです。アタッチメントで既存のサッシにペアガラスを取り付けるタイプは高価なので二の足を踏んでいましたが、場合によっては取り入れる事が出来るかもしれません。
建築士さんと相談してまた経過をご報告したいと思います。

【参考ウェブサイト】
■国土交通省:「平成20年度国土交通省税制改正要望 主要項目 結果概要」
Good (グッド) リフォーム 2008年 07月号 [雑誌]

火曜日, 4月 07, 2009

解体作業「ほぼ」終了しました!




先日、マンションを見に行ってきました。
無事解体作業がほぼ終了し、工期が短いので終わったところから木工事が進んでいるようです(写真下)。
前回はあちこちにゴミ袋が山積みになっている状態でしたが、もう箱のみのまるハダカです。残すは浴室のタイル等一部のみ。



がらんとした空間を見ると、結構広く感じるものです。でも、壁が出来上がって天井が貼られたら、もっとこじんまり感じるのかもしれないですね。

結局のところ、いろいろ検討していただいた結果、床は調整して使えるところを使うよりも、全部張り直して安い床材で仕上げることに。住みはじめて、気密性等も考慮しながら、じっくり床材を選ぶことになりそうです。

こうして解体作業が進むにつれ生じてくるさまざまな問題を1つ1つクリアしていかなければいけないのが「中古マンション+リノベーション」のデメリットでもあり、醍醐味でもあると思います。いろいろ調べていたにもかかわらず、ここまでいろいろと柔軟に対応しなければならないとは、予想していませんでした。そのあたりも機会があれば記事にまとめてご報告したいと思います。

月曜日, 4月 06, 2009

キッチンの収納量を確認する


Home in the kitchen by moline with CC License Attribution

打合せをはじめた当初、キッチンのイメージをお伝えする際、クローズドでリビングからキッチンが見えないようにしたいと希望したのですが、建築士さんから「キッチンからベランダまでの直線15mを活かす形にした方が良いのでは」との提案を受け、仕切ってしまうのはもったいない!と考え直しました。

それでもなかなか決心がつかず、ふらふらと意見を変えていたのですが、いよいよ決断のときです。

IKEAのプラニングサービスで作成したプラン(そのときの記事はこちらです)は、建築士さんのプランに私の希望をそのまま適当に落とし込んだもの。リビングからの見え方はいっさい考慮していないため、美しさより「便利さ重視」です。ただスペースと使い勝手、収納量に関してはIKEAの担当者さんのお墨付きをもらっています。

今度はこれらの希望を、建築士さんのプランに取り入れていただき「美しさ+機能」を兼ね備えたキッチンにしていただけたらなあ・・・と思い、収納量がきちんと確保できるように確認してみる事にしました。

現在のキッチンはこんな感じ(図1)です。あまりモノは多くない方かなと思いますが、これから増える可能性も考慮しておく必要があります。


図1.キッチン収納【現状】


これをすべてキッチンプランの中に収納できるかどうか、当てはめてみると・・・少し厳しいような気もしますが、だいたい収まりそうです。食料品のストックやアルコール類は、ユーティリティースペースを活用、冷蔵庫も野菜庫が大きいものに買い替えて、対応したいと思います。
将来的にはダイニングスペースにビュッフェを買い足してアルコール類やワイングラスなどをまとめて収納しようかと考えています。サイズによっては食器類も移動できるとおもうので、増えたらそちらへ・・・。

後はカウンター下の引き出しや棚をどちら向きに作るかが問題です。
梁が大きくつり戸棚がつけられないかもしれないので、現状ではこのくらいの収納量が限界です。引っ越しの際にいらないものを処分しておかなければなりません・・・・。


図2.キッチン収納【予定】


後はカウンターの高さをキッチンよりやや高めにしていただき、ダイニングテーブルからの視線をさえぎってもらえば、OK(このアイデアはIKEAのモデルキッチンから・・・)。

カウンターで子どもと一緒にお菓子を作ったり、夫とアペリティフなんていいなあ、と夢が膨らみます。

土曜日, 4月 04, 2009

ゾーニング→間取りの決定


ゾーニングから間取りを決める打ち合わせを重ね、おおまかな間取りが固まってきたのがマンション引き渡しの頃。
大きくスペースを取ったリビングダイニングとその延長にあるキッチン。建築士さんの提案でまっすぐ15mの直線を最大限活かす事になりました。主寝室のすぐ脇にはバスルームを配置し、トイレはその隣に。バスルームを挟んでリビングと面した子ども部屋です。
トイレとバスルームに続くドアがリビングから丸見えにならないように考えだされたのが、ワーキングエリア。
壁にワークデスクを造り付けて、ういているようなイメージに。この壁が我が家のおおきなアクセントになりそうです。

このプランを軸に、解体作業の状況や予算を勘案しながら、最終的な設計をしていくそうです(現在進行中)。

この間取りを見せていただいたとき、とっても驚きました。それというもの私たちがゾーニングのときに話した何気ない希望や、何となく「こういうふうなのがいいなあ」と思っていたことがすべて間取りに組み込まれていたのです!

主寝室とバスルームを近くにしてほしい、という希望にはバスルームを通って寝室にいく・・・という画期的な解決策で対応し、スペースの無駄を省きつつきちんと希望を叶えてくださった建築士さんにはまたまた脱帽です。

金曜日, 4月 03, 2009

リノベーション費用の目安を知る

closed for renovations by heather with CC License Attribution

さて、引き渡しが終わり、解体作業が順調に進む中、やはり気になってくるのがリノベーションにかかる費用です。
当初建築士さんに予算として提示した金額が金額だっただけに、最初の見積もりは予想通り予算オーバーでした。リフォーム専門雑誌「Goodリフォーム」がリフォーム経験者を対象に実施したアンケート(2008年)では「費用は予算内に収まりましたか」という質問に対し約7割「収まらなかった」と回答しています。

見積もりで予算オーバーの洗礼を受けた我が家にとってもこれは人ごとではありません。

そこで今回は、上記の「Goodリフォーム2008年1月号」に掲載された事例を収集・分析して、一般的にリノベーションにどのくらいの費用がかかるのかを調べてみようと思います。

まず、雑誌の掲載事例で価格の提示があるものをピックアップし、その中からマンションの事例及び、100平米以下の一戸建ての事例に絞り込み、条件に当てはまった7件について調べました。

その結果、費用の平均は約1300万円、面積の平均は89.7平米でした。
最も安かったのが一戸建て100平米で800万円。最も高かったのが98平米で2230万円です。面積はほぼ同じなのにかかった(かけた?)費用に2倍以上の開きがあります。


ここで、「最も安かった一戸建て800万円」の事例をよくみると、既存のものをうまく利用していることがうかがえました。
例えば水回りの移動は最小限にとどめ、壁を抜く事で広さを確保し、大きく印象を変える事に成功しています。
また手がけている会社では大手メーカーの機材を格安で提供しているということです。(デザイン性はあまり高くないようですが・・・)

では、一般的なリノベーション費用の目安はどのくらいなのでしょうか。図1を見てみましょう。


図1.全面リフォームプラン「改装くん」目安価格(スケルトンリフォーム)Goodリフォーム08/01掲載より抜粋作成

90平米では約1000万円が目安となっています。先ほどの平均(1300万円,89.7平米)を若干下回っています。両者の中間を取ると1100万から1200万円で、どうもこのあたりが一般的なリノベーション費用の相場のように思われます。

さらに、リノベーションを専門としている業者の売り上げの内訳(図2)を見てみましょう。


図2.CRAFT売り上げ構成 Goodリフォーム08/01掲載より抜粋作成

こちらでは1000万円以下の依頼は約1割で、1000万以上1500万円以下が約4割を占めていると言えます。2000万円以上が3割に上ることから、いずれにしても平均的なリフォーム業者よりも高級指向であることがうかがえます。

繰り返しになりますが、リノベーションにかかる費用の幅はやはり大きいことがわかります。
素材も住宅機器もこだわって思いっきり贅沢に仕上げたい・・・、できるだけシンプルに最低限の仕上がりで良い・・・リノベーションに対する思いは人それぞれ。万人に共通の目安価格を知ることは不可能に近いと思います。しかしながら自分たちが望むリノベーションのスタイルに諸々のデータをつき合わせてみると、”自分たちが望むリノベーションの費用”の目安は見えてきます。


我が家の場合は後者に限りなく近いので、みなさんにもその目安がまるわかりかもしれませんね。


【参考】
中古を買ってリフォームしよう Spring (リクルートムック) (リクルートムック)
Good (グッド) リフォーム [雑誌]

木曜日, 4月 02, 2009

イメージづくりの強い見方【Flickr.com】


Luka's special corner by lepiaf.geo with CC License Attribution

各部屋のイメージ③【リビング&ダイニング】④【主寝室】」の記事でもすこし利用させていただいた写真共有サイト「Flickr.com」。雑誌のようなきれいなインテリアの写真がたくさんアップされています。

自分でアカウントを取得して写真をアップロード、共有するだけでなく、お気に入りの写真を集め、新居やリノベーションのイメージづくりに利用している人も多いようです。そのためインテリア関連の写真を巡っていくと、「mosaic」(モザイク)「inspiration」(インスピレーション)というキーワードも目立ちます。このように集めた写真で自分の好きなインテリアのテイストや色別にセットを作っていることもあり見ていて楽しくなります。

例えば下の写真は「modern interior」で検索して出てきたもの。この方のテイストが良いなあと思ったら、右側のフォトストリームをチェックすると他にもすてきなイメージに巡り会えるかもしれません。


↑danish modern living room by whorange with CC License Attribution

またIKEAのスタイルはこちらでも人気なようで、IKEAの家具で部屋づくりをしてそのアイデアを披露し合う「IKEA LOVERS」なんていうグループもあるので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

利用方法は検索サイトと同じです。キーワードを入れて検索するだけで、すてきな写真を見ることが出来ます。


トップページにある検索バー(「search」ボタン左)に、下にあげたような「キーワード」を組み合わせて入力し「search」ボタンを押すだけ。トップの写真は常に変わりますので、アクセスしたときにこのハンサム君がいなくても安心してくださいね(笑)。

■インテリアテイスト別・・・modern,minimal,modern asian,Ikea
■子ども部屋・・・・kids room,kids bed room
■収納・・・・solution,storage
■書斎・・・bureau,home office

フランス語で検索するとまた違った趣の写真が・・・・。
■salon cuisine(リビングダイニング)、salon(リビング)、cuisine(キッチン;「お料理」の意味も)
■chambre d'enfant(子ども部屋)、chambre(寝室)
■sale de bain(バスルーム)
■bureau(書斎)

日本語よりも英語で検索した方がたくさんの結果を得られますので、いろいろなキーワードを試して、お気に入りのフォトストリームを見つけてくださいね。

【参考ウェブサイト】
ウィキペディア:「Flickr」・・・もっとFrickrについて詳しく知りたい方はウィキで。

水曜日, 4月 01, 2009

住宅ローン控除と不動産取得税の軽減

bailout - it's the homeowners in that are in distress by woodleywonderworks with CC License Attribution

税制面の恩恵をなかなか受けることが出来ない我がおんぼろマンション。これも中古マンション+リノベーションの大きなデメリットの一つです。住宅ローン控除は適用されず、不動産取得税も軽減されません(泣)。
私たち夫婦、この辺りは全く考えていませんでした。


表1.住宅ローン控除の適用条件 (小菊豊久:「はじめての住まい買うとき売るとき」より一部抜粋)

まず、住宅ローン控除の適用条件を(表1)をみると、築20年以上の建物の場合は、新耐震基準を満たすことの証明ができても住宅ローン控除は「適用されない」と明記されています。つまり、1989年以前に建てられたマンションを購入する場合は通常住宅ローン控除は受けられないということ!?


さらに、不動産の登記を行ってから約6ヶ月以内に通知が送付されることから「忘れた頃にやってくる」と噂される不動産取得税。
不動産取得税とは、「新しく不動産を取得した時に、1回だけかかる地方税のこと」で、「土地・建物の購入、建築、増改築、贈与などが課税の対象」になるそうです(住宅用語大辞典より)。
税額は不動産評価額(課税標準額)の4%ですが、2009年3月31日までに取得した場合3%に軽減されるそうです。

その他にも建設された時期によって控除額が決められているのですが(表2)、1976年1月1日以前に建築された建物は軽減措置の対象外です。

表2.不動産取得税の軽減措置(小菊豊久:「はじめての住まい買うとき売るとき」より一部抜粋)

このように、今回平行して扱った「住宅ローン控除」と「不動産取得税の軽減」では、それぞれ建物の築年数における適用条件が異なるので注意が必要です。


中古マンション+リノベーションを考える場合、このような税制面の負担も理解した上で資金計画をたてることが、非常に重要です。
※詳細についてご不明な点などは各担当機関にご確認ください。

【参考ウェブサイト】
財務省:「住宅ローン減税制度の概要」・・・例外もあるので詳しくはこちらでご確認を!
住宅ナビ:「不動産取得税はいくらかかる?」・・・自分で不動産取得税を計算してみましょう!
東京都主税局:不動産取得税について詳しく知りたい場合はこちらへ