木曜日, 4月 09, 2009

解体後に生じる問題とその解決策


3=2+1 house by Francesco Moncada from design magazine Dezeen.

解体作業が進むにつれ、見積もりの額がじわじわと上昇してきています。
というのも、中古マンション+リノベーションの場合、解体してみないと不明な点も多いため。フルリノベーションを予定していた我が家も、ご多分に漏れず、「予算オーバー」になってしまったということは既にお伝えした通りです。ちなみに、リフォーム経験者の65%が「リフォーム工事中にプラン変更があった」といいます注)。これも、「予算オーバー」が大きな原因になっているのではないでしょうか。


今回は、我が家のケースを元に、解体後に想定される問題について考えてみます。

まず、現時点で判明している問題点は以下の通りです。

【問題点】
駐車場・・・・都心で立体駐車場がほとんど、大工さんたちのトラック等を駐車できる平地の駐車場自体が少なく、高い。
床、天井・・・解体してみて初めて状態を確認できるため、予想するのが難しい。
配管、配線・・・変更できないような作りになっている事もあり、それにあわせて施行する必要が。
日照条件・・・梁や天井の状態によって、光の取り入れ方、照明器具などのプランに変更が。
わがまま・・・プランに具体性が出てくるにつれ、あれもこれもと贅沢心がでてくる。

いかがでしょうか・・・。こうして振り返ってみると、案外重要な点も変更を余儀なくされるものです(⑤を除き・・)。
床や天井については、天井高が変わってしまったり、逆に床に段差を作らなければならなくなったり。また明かり取りのための欄間をつける予定だった場所に排気口があったためつけられなくなったり、設計自体を変更しなければならない箇所も少なくありません。

問題が判明する度に、それをカバーするアイデアを提案していただく事になります。
その解決策が以下の通りです。

【解決策】
①大工さんになるべく電車通勤していただき、駐車台数を減らす
②仕上げを出来る限り自主施工(天井むき出しでOK→張り直しの分に予算を廻す)。
③配管のためキッチン/リビング間、玄関/リビング間に段差が生じるので、空間の仕切りの役割を果たすよう工夫する。
(玄関からリビングに入ると天井が高くなり、床が低くなるので広がりを感じる)
③、④ガスコンロ周辺をガラスの壁にする(排気口が中途半端な位置にあり、欄間がつけられない→光を欄間以外の方法で取り入れる)
⑤どうしてもあきらめられないものは予算に上乗せ(汗)。

さて、②の自主施工についてですが、どんどんそのエリアが広がってきているような気がします。幸い、夫はDIYが好きで出来る限り自分でやりたいと意気込んでいます。最初から壁ぐらいは自分たちで塗ろうとは思っていましたが、どんどん増えるDIYリストに不安が募ってきました。

写真はコストダウンのために提案があったベニヤの床。「ベニヤ」って安っぽいイメージでしたが、こんなにすてきに仕上がるならありかもしれないですね。そのあたりコストダウンについての記事で詳しくまとめたいと思いますので、お楽しみに。

注)Good (グッド) リフォーム [雑誌]