水曜日, 3月 25, 2009

この物件に決めた理由ー中古マンションのメリット、デメリット


私たちが購入を決めた物件は、築30年超。かなり古い部類に入り、新築に比べてネガティブな要素もあります。上の図は、私たちが感じた中古マンションのメリットとデメリットです。この物件では、比較した結果、「メリットの方が大きい」と感じる事が出来たため、購入を決めました。

この中で最も不安だったのが「耐震性」です。これはリノベーションをお願いする事になった建築士さんに直接マンションを見てもらい、マンションの構造を確認していただきました。当時このマンションを建てたのが、売り主さんの父親ということもあり、当時の話を聞きながら、構造書のコピーを確認させていただきました。
ただ、実際空になったマンションを見て気づいた点もあるので、もう少し時間があったら第3者の業者にきちんとした検査をお願いしたかったなと思います。

同時に、ウェブ上でいろいろなデータを調べました。
例えば「神戸地震では新耐震法の適用されているビルは壊れなかった、旧耐震法のビルは被害が大きかった」・・・だから、「買うなら昭和56年以降に建築された物件を」というのが一般的に中古マンション購入の際にいわれることです。しかし、データを比較してみると、56年以前に建てられた建物も、それ以降の建物も、「倒壊」した割合はあまり変わりません。「無被害」から「小破」を合計すると、昭和45年以前の建物では64%、46年ー55年は82%、56年以降は91%です。つまり、46年以降の建物の約8割以上は被害がほとんどなかったと、私は考えました。



(グラフ「全施設の建築年代別被害状況」;神戸市公共建築振興基本計画検討委員会より抜粋、作成)

同じように、「老築化」にも不安がありました。まだ日本のマンションが建てられ始めてから40年ほど。マンションの寿命が来てどうなるかを示す事例はそう多くありません。コンクリートの寿命は50年とも60年とも言われますが、実際のところはまだはっきりしていないのが現状ではないでしょうか。

結局のところ、自分たちが何をプライオリティーに考えているのか、が重要になってくると思います。


参考に・・・
■「マンションの寿命がつきたら?」
■「築10~15年 VS 築30~40年(1)」by イエカウブログ
■「築10~15年 VS 築30~40年(2)」by イエカウブログ

※1981年 (昭和56年) 6月1日以降に建築確認を受けた建物に対して新耐震基準が適用されているそうです。
(詳しくはこちらで)